ルーズヴェルト・ゲーム
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本項は小説とそれを基にしたテレビドラマに関する記事です。ドラマの内容を基に原作小説の設定を記述しないでください。(例)小説パートで「ミツワ電器」をドラマ中の社名「イツワ電器」に変えるなど
ルーズヴェルト・ゲーム 著者 池井戸潤 発行日 2012年2月21日 発行元 講談社 ジャンル 小説 国 日本 言語 日本語 形態 四六変型 ページ数 440 公式サイト bookclub.kodansha.co.jp コード ISBN 978-4-06-217376-6
ISBN 978-4-06-277795-7(A6判)ウィキポータル 文学
[ ウィキデータ項目を編集 ] 『ルーズヴェルト・ゲーム』は、池井戸潤の小説。2009年4月から2010年2月にかけて、学芸通信社の配信により『熊本日日新聞』を皮切りに全国の地方紙に連載され、2012年2月21日に講談社から単行本が刊行された。2014年3月14日には講談社文庫版が発刊された。
2014年、Yahoo!検索大賞 2014 小説部門を受賞した[1]。
2014年4月27日から6月22日までTBS系でテレビドラマ化された。
目次
概要
タイトルは「点を取られたら取り返し、8対7で決着する試合」を意味し、野球を愛した第32代アメリカ合衆国大統領のフランクリン・ルーズベルトが1937年1月に、ニューヨーク・タイムズの記者に宛てた野球記者協会から招待されたディナーを欠席することを詫びた手紙の末尾に記された「一番おもしろいゲームスコアは、8対7だ」という言葉に由来する[2]。
2008年9月に起こったリーマン・ショックの前後、不景気で世の中が暗かった時期に読んで元気になってもらう小説を書こうと考えて執筆が開始された作品。映画『メジャーリーグ』を意識しながら、衰退気味の企業スポーツでなく企業間競争の代理競走である社会人野球にスポットを当てることに決めた。特定の主人公はおらず、野球部のマネージャー、ピッチャー、製造ラインの責任者など、複数の視点から問題が描かれる構成になっている[3]。作中では野球のシーンはあまり書かないよう心がけたという[4]。この作品の直前に連載された『下町ロケット』にも登場する「ナカシマ工業」という名前の企業が登場する。
あらすじ
中堅電子部品メーカーの青島製作所は世界的な不況とライバル企業であるミツワ電器[5]の攻勢を受け、経営は青息吐息の状態であった。そのような青島製作所の苦境の象徴が、青島製作所の野球部であった。社会人野球の強豪チームとして名をはせたかつての栄光は既に失われ、ライバルのミツワ電器野球部の後塵を拝し、対外試合ではほとんど勝ちをおさめられない状態まで野球部は落ちぶれていたのである。さらに野球部監督の村野三郎が主力二選手を引き抜いて、ライバルのミツワ電器野球部に寝返るという事件まで起こり、青島製作所の役員会では野球部廃止の声まであがる始末であった。
野球部部長をつとめる、三上文夫総務部長は野球部存続のために奔走する一方、知人の日本野球連盟の理事に後任監督の推薦を依頼する。やがて、その理事から後任監督として、かつて新設高校で野球部監督をつとめていた大道雅臣が推薦される。大道は監督に就任するや、大胆な選手の入れ替えやポジションの変更をおこなう。大道のやり方にベテラン選手たちは不満の声をあげるが、大道は膨大なデータを駆使して理路整然と反論し、選手たちを心服させる。
しかし、大道の野球部再建はいきなり挫折を味わうこととなる。投手の萬田智彦が肘を故障し、野球部を退部し、青島製作所も退職することになってしまったのである。後任の投手を探す大道の目にとまったのが、製造部の契約社員沖原和也だった。沖原は製造部と野球部のエキシビションゲームに代理投手として登板し、見事な豪速球を披露したからである。しかし、沖原には高校時代、将来を嘱望されながら、先輩部員にいびられ続け、母親までも侮辱されたことに腹をたてて先輩部員を殴ったという事情があったにもかかわらず、責任を一身に負わされて野球部から放逐されたという暗い過去があった。
一方、青島製作所の細川充社長は大口取引先のジャパニクス社から大幅な生産調整と単価切り下げを通告され、窮地に陥っていた。さらにそんな細川の苦境を見透かすようにジャパニクス社社長の諸田清文はミツワ電器の坂東昌彦社長とともに、青島製作所とミツワ電器の合併を勧めてくる。規模の大きいミツワ電器と合併すれば、当座の苦境は乗り越えられるが、合併後、青島製作所のほとんどの社員は新会社からリストラされるのは間違いない…苦悩の末に細川がたどり着いた結論とは?そして、青島製作所野球部は再建されるのか?
登場人物
青島製作所役員
- 細川 充(ほそかわ みつる)
- 社長。アメリカで経営学を修めた後、外資系のコンサルタント会社で経営戦略コンサルタントをつとめていたが、青島からヘッドハンティングされ、青島製作所の営業部長に就任。イメージセンサーを会社の主力商品に据えることで大幅な増益を実現し、その功績で青島から後継社長に推される。自身も青島製作所の保守的な体質を改革したいという思いがあり、社長就任を受諾する。社長就任直後は順調に営業成績を伸ばしていたが、世界的な金融不況に巻き込まれて、売上は低迷するようになる。当初はミツワ電器の攻勢に苦しめられていたが、ミツワ電器から合併話をもちかけられたことで、ミツワ電器の弱点と自社の優位性に気が付く。その後、新型イメージセンサーの開発で会社再建に成功。
- 合理主義者であり、人間的な感情を軽視する傾向にあったが、青島や社員たちの触れあいの中で次第に人間の結びつきの重要性に気が付き、広い視野を持つようになっていく。
- 青島 毅(あおしま たけし)
- 会長。青島製作所の創設者で、会社を現在の規模まで拡大させたカリスマ経営者。無類の野球好きで若い頃は自ら野球部部長もつとめていた。青島製作所以外の世界を知っており、他社と客観的に比較できるという理由で細川を後継社長に抜擢した。社長を退いた後も隠然とした発言力を社内で有しており、細川の相談にものっている。
- 笹井 小太郎(ささい こたろう)
- 専務。青島製作所の番頭格で、古参社員からの信頼も厚い。もともとは自動車のセールスマンだったが、病気のために辞職を余儀なくされ、独学で簿記を学んでいた時に青島に経理係として拾われ、それ以来、青島に忠誠を尽くす。野球部の存在を無駄と考え、役員会ではたびたび野球部廃止を主張した。坂東から青島製作所とミツワ電器が合併したあかつきには、新会社の社長にすると言われたが、「自分は青島製作所の社風が気に入っているし、私は青島製作所のことしかわからないから」という理由で合併に反対した。
- 三上 文夫(みかみ ふみお)
- 総務部長兼野球部部長。野球に詳しくないが、青島から野球部部長に任命されてからは野球部存続のために奔走し、野球部員の世話を親身になっておこなった。誠実な人柄だがそれゆえにリストラの責任者として社員のくびを切らなければならないことに苦悩する。そして社員一人ひとりの人生がかかっているという理由で製造部から送られてきたリストラ候補者名簿を精査し、中間管理職の個人的な感情だけではない、客観的な理由に基づくリストラを実行しようとする。
- 朝比奈 誠(あさひな まこと)
- 製造部長。細川より笹井を評価している。野球部のことを快く思っておらず、野球部員に対してつらくあたる。リストラ候補者の名簿作成を副部長に丸投げし、下からの報告を鵜呑みにするなど社員の実態把握への関心が薄い。
- 豊岡 太一(とよおか たいち)
- 営業部長。役員会では、宣伝効果を理由に野球部存続を主張。取引先から無理難題をふっかけられ、常に苦悩している。後にミツワ電器の隠された弱点を発見し、青島製作所再建に一役買う。
- 神山 謙一(かみやま けんいち)
- 技術開発部長。かつてリコール騒ぎを起こしたことがトラウマとなっており、以来、開発スケジュールを頑なに遵守するようになる。そのため、東洋カメラの新型商品発売の前倒しに間に合わないと細川などから不満を言われたが意に介さなかった。しかし、実際には不眠不休で開発を続けており、新型イメージセンサーの開発を東洋カメラの新型商品発売に間に合わせた。
青島製作所野球部
- 大道 雅臣(だいどう まさおみ)
- 監督。若い頃は野球選手を志していたが自分にその才能がないことに気が付き、大学ではスポーツ科学を専攻。その後、大学講師となり、独自の野球理論を編み出す。自分の理論を実践するため、新設高校の野球部監督に就任し、数年で甲子園出場を実現した。しかし、彼の理論を理解しない保護者と保護者に屈した学校によって学校を追われ、青島製作所野球部監督に転ずる。全試合のデータをもとに各選手の特性やチームの特徴をとらえ、選手やチームの資質にあった戦法で勝利を得ようとする。青島製作所野球部を都市対抗野球大会東京地区予選で優勝させた後、青島製作所野球部解散に伴い、他の選手と共にキド・エステート野球部に移籍し、監督に就任。
- 古賀 哲(こが てつ)
- マネージャー。かつては野球部の選手だったが試合中の大怪我で選手生命を絶たれ、たまたま空席となっていたマネージャーとして野球部に残る。マスコミに顔が広く、沖原を中傷する記事がゴシップ紙に掲載されたときは、沖原の悪評が広まらないようマスコミに根回しした。情に厚い男であり、萬田の不幸に心から同情し、沖原の理不尽な過去を知ったときは怒りを露わにした。
- 井坂 耕作(いさか こうさく)
- キャプテン兼捕手。古賀の良き相談相手であり、古賀とともに野球部を支える。捕手として打者の読みを外す配球は完璧だが、野球以外のことには頭が働かず、古賀に解説してもらうことが多い。
- 猿田 洋之助(さるた ようのすけ)
- 投手。他の選手が一目置くベテラン選手。大幅な選手入れ替えをおこなった大道に真っ先に食ってかかるが、大道の理路整然とした反論を聞いて以来、大道を監督として認める。リーダーシップを発揮することはないが、マスコミに沖原の悪評をばらまいたり、沖原に面と向かって嫌味を言って沖原を苦しめる村野と如月の汚いやり方には激怒し、率先して沖原を励まそうとした。
- 萬田 智彦(まんだ ともひこ)
- 投手。プロ野球選手を目指して青島製作所野球部に入部し、大道監督の下でレギュラーメンバーとなったが、肘を故障する。大道からは野球部に残ってリハビリに専念するよう言われたが、恋人と相談した結果、野球部からの退部と青島製作所からの退職を申し出る。退任挨拶で従業員に野球部への支持を訴え、多くの人々の心を動かした。
- 沖原 和也(おきはら かずや)
- 投手。高校時代は将来を嘱望された選手だったが、その才能に嫉妬した如月や先輩部員から執拗にいじめられ、さらに母親を侮辱されたことで怒りを爆発させ、如月を殴る。その後、如月の親と懇意であった野球部監督によっていじめの事実をもみ消され、責任を一身に背負わされて野球部から放逐された。高校卒業後、青島製作所の契約社員となり、母親に仕送りをしながら地道に生活していたが、製造部と野球部のエキシビションゲームで製造部チームの代理投手として登板し、豪速球を披露する。大道や古賀など野球部員の説得で野球部に入部し、再び野球の道を志す。
- 北大路 犬彦(きたおおじ いぬひこ)
- 一番打者。補欠時代に代打として試合に出場した時に如月に罵倒される。大道監督の下で「出塁率が高い」という理由で一番打者に抜擢される。都市対抗野球大会東京地区予選決勝戦で如月にリベンジを果たす。
ミツワ電器
- 坂東 昌彦(ばんどう まさひこ)
- 社長。売れ筋の他社の商品を真似て、さらに安いコストで生産するという方法で事業を拡大する。自社の商品開発能力の不足を痛感し、さらに東洋カメラに納入するイメージセンサーの開発で青島製作所と競合することを恐れ、青島製作所との合併で、競合相手を取り除き、商品開発能力も手に入れようと画策する。諸田と組み、青島製作所に圧力をかけ続けていたが、青島製作所が合併を拒否し、さらに青島製作所が予想より早く新型イメージセンサーを開発させたことでイメージセンサー部門への新規参入に失敗。諸田からも切り捨てられた。
- 村野 三郎(むらの さぶろう)
- 野球部監督。常に勢いのある方につく日和見主義者。青島製作所野球部の監督だったが、自分を推薦してくれた日本野球連盟の理事に何のあいさつもないまま、主力二選手を引き抜いてミツワ電器に寝返り、野球部監督に就任する。青島製作所野球部の実力を侮り、油断したため、都市対抗野球大会東京地区予選決勝で青島製作所に敗退。さらにミツワ電器の業績悪化に伴い、野球部も廃止されて、失職。キド・エステート野球部新設の噂を聞き、城戸に自分を売り込みに行くも、一蹴された。
- 如月 一磨(きさらぎ かずま)
- 野球部投手。高校時代は沖原の一年先輩で、沖原を執拗にいじめぬき、沖原に殴られる。自分の親が野球部監督と親しかったため、沖原に全責任を負わせて、沖原を野球部から放逐し、自らはミツワ電器野球部のエース投手におさまっていた。陰険かつ卑劣な性格で、沖原が再び野球の世界に戻ってきたことを知ると、村野と共にマスコミに沖原の悪評をばらまいた。プライドが高く、得意の投球を打たれると途端に動揺する。ミツワ電器野球部廃部後はドラフト下位でプロ野球球団の二軍にかろうじて潜り込む。
その他
- 諸田 清文(もろた きよふみ)
- ジャパニクス社社長。経団連副会長。坂東と組み、青島製作所とミツワ電器の合併を側面から支援するが、必ずしも坂東の味方というわけではなく、坂東に対して傍観者的な態度をとることもある。青島製作所が新型イメージセンサーの開発に成功し、さらにスマートフォン対応の小型イメージセンサーを完成させてジャパニクス社に売り込むと、坂東を切り捨てた。
- 長門 一行(ながと かずゆき)
- 青島製作所梱包課課長。野球部が強豪だった頃は応援指導部のリーダーをつとめた。野球部が勝てなくなった後も度々試合の観戦に訪れ、野次をとばしている。萬田が退職のあいさつで野球部への支援を訴えると心を動かされ、応援団を創設して、自ら団長となる。
- 竹原 研吾(たけはら けんご)
- 青島製作所の大株主の一人。株の信用取引に失敗し、多額の現金を必要としている。坂東から「青島製作所がミツワ電器と経営統合すれば、青島製作所を株式上場させるので、株主には巨額のキャピタルゲインが手にはいる」と甘言を弄されて、欲に目が眩み、他の大株主に呼びかけて株式総会の開催を要求し、ミツワ電器との経営統合を主張する。しかし、竹原の提案は大株主の城戸の支持を得られず否決された。株主総会後、竹原の苦境を察した青島から株式の買い取りを持ちかけられる。
- 城戸 志眞(きど しま)
- キド・エステートの女社長。青島製作所の大株主でもある。亡き夫から不動産業を引き継いだ後、事業を拡大させ、ホテル経営にも進出する。独特の経営観を持って経営に携わっている。青島製作所の株主総会に出席し、ミツワ電器との経営統合案に賛同せず、否決に追い込む。都市対抗野球大会東京地区予選決勝戦を青島に招待されて観戦して以来、野球の魅力に取りつかれ、キド・エステート野球部を創設し、青島製作所野球部の大道監督と選手たちを受け入れる。
関連項目
テレビドラマ
ルーズヴェルト・ゲーム
ROOSEVELT GAMEジャンル テレビドラマ 放送時間 日曜 21:00 - 21:54(54分) 放送期間 2014年4月27日 - 6月22日(9回) 放送国 日本 制作局 TBS 演出 福澤克雄
棚澤孝義
田中健太原作 池井戸潤
『ルーズヴェルト・ゲーム』脚本 八津弘幸
山浦雅大
西井史子プロデューサー 伊與田英徳
川嶋龍太郎出演者 唐沢寿明
檀れい
石丸幹二
工藤阿須加
六角精児
児嶋一哉
手塚とおる
高橋和也
和田正人
坂東三津五郎
香川照之
立川談春
江口洋介
山﨑努ナレーター 山根基世 音声 ステレオ放送 字幕 文字多重放送 オープニング 服部隆之
「ルーズヴェルト・ゲーム 〜奇跡の逆転劇〜 -Main Title-」外部リンク 公式サイト 2014年4月27日から6月22日まで毎週日曜日21時 - 21時54分に、TBS系の「日曜劇場」枠で放送された[7]。主演は唐沢寿明[8]。
ドラマ版では社長の細川充が主人公となっている。野球シーンは豊橋市民球場、豊川市野球場で撮影された[9]。
あらすじ(テレビドラマ)
詳細は「#エピソードリスト」を参照キャスト
詳細な人物説明は原作項目を参照。本項では簡単な事柄およびドラマオリジナルの人物設定を記載。
主要人物
- 細川 充
- 演 - 唐沢寿明
- 青島製作所社長。途中入社であるにもかかわらず、青島から社長に指名され、生え抜きの社員から反発を受ける。
- 笹井 小太郎
- 演 - 江口洋介
- 青島製作所専務。青島製作所に対する思いが強く、会社を立て直すために自分が社長になると細川に宣言し、坂東に接近する。しかし、自分には細川のような新しい事業を発想する能力がないと実感し、臨時株主総会で経営統合反対を訴える。
- 仲本 有紗
- 演 - 檀れい
- 青島製作所秘書課社長秘書。甘いものと野球に目がなく、細川に珍しいスイーツを提供する。その際、細川らに有益なアドバイスをすることも多い。また、野球観戦のために度々休暇をとっている。
- 三上 文夫
- 演 - 石丸幹二
- 青島製作所総務部部長兼野球部部長。野球部の存続のために奔走している。
- 坂東 昌彦
- 演 - 立川談春
- イツワ電器社長。青島製作所の開発能力を手に入れるために、諸田と組んで青島製作所を追い詰めるが、青島製作所とイツワ電器の合併を目前にして独断専行したため、細川に合併を反故にされる。それによって、諸田に切り捨てられるが、なおも青島製作所を手に入れるために様々な策謀をめぐらす。コストカット至上主義の考えの持ち主で、コストの削減以外の要素は軽視する傾向がある。
- 青島 毅
- 演 - 山﨑努
- 青島製作所の創業者で現在は会長。臨時株主総会では「社員は家族、取引先は友人。社員のためならいつでも首を差し出すが、親友が悪い友人にだまされているのは見過ごせない」とイツワ電器との経営統合に反対する。
青島製作所
経営陣・管理職
- 朝比奈 誠
- 演 - 六角精児
- 製造部部長。役員会では細川を目の敵にして、笹井を持ち上げる発言が多い。
- 豊岡 太一
- 演 - 児嶋一哉
- 営業部部長。半導体部門の不振によって経営状態が悪化しているとイツワ電器の下請業者から情報を聞き出し、細川に伝える。
- 神山 謙一
- 演 - 山本亨
- 開発部部長。かつてリコール騒ぎを起こして製造部在庫管理室への降格処分を受けたことがあり、その際に細川の働きで現在の地位に引き上げてもらい、復帰することが出来た。しかしその後、商品開発に慎重になる。部下思いで、かつての部下・沢木が会社の技術を持ちだしてイツワ電器に移籍するという事態を起こした時も、彼に再起の機会を与えるよう細川に懇願した。
- 中川 篤
- 演 - 小須田康人
- 経理部部長。朝比奈と同じく、役員会では笹井派。経費節減のために強硬に野球部廃部を要求する。
青島製作所野球部(テレビドラマ)
- 大道 雅臣
- 演 - 手塚とおる
- 監督。全部員の様々な癖や守備率、出塁率、長打率を分析し、セイバーメトリクスを採り入れた采配を振る。ベンチで体育座りをしながら試合を見守る癖がある。
- 古賀 哲
- 演 - 高橋和也
- マネージャー。
- 沖原 和也
- 演 - 工藤阿須加[10]
- ピッチャー。製造部梱包配送課派遣社員 → 総務部社員。正規メンバーの急病により、部内対抗野球大会「青島杯」に駆り出される。
- 北大路 犬彦
- 演 - 和田正人
- ライト。小柄な右投左打で、松本哲也を参考にした天秤打法を用いる[注 1]明るい性格でチーム内ではムードメーカー的な役割を担っているが、やや短気なところもあり、他人の挑発に乗りやすい。もうじき産まれてくる子供や野球を辞めないと約束した彼女の励ましもあり、野球を続けるためにイツワ電器に移籍しようとするが、細川の会社や野球部に対する思いに触れ、青島製作所に留まる。
- 井坂 耕作
- 演 - 須田邦裕
- 主将。キャッチャー。打順はDH。九州弁を話す。
- 猿田 洋之助
- 演 - 佐藤祐基(現・佐藤汛)
- ピッチャー。サイドスローの技巧派。沖原がかつて高校野球部時代に不祥事を起こしたことを聞き、彼の入部に反対する。しかし、暴力事件の原因を知ってからは率先して沖原の仕事を手伝うなど、彼に好意的になる。
- 萬田 智彦
- 演 - 馬場徹
- ピッチャー。左腕投手。肘を故障し、野球部の退部及び青島製作所の退職を申し出る。退職直前、沖原に自分の投球技術であるシュートを教える。
- 松崎
- 演 - 大橋一三
- コーチ。
- 鷺宮 徹
- 演 - 小橋正佳[12]
- レフト。スタメン出場経験のない代打要員だったが、長打率の高さを見込まれて大道監督に4番打者に抜擢される。村野からイツワ電器野球部への移籍を打診されたが「イツワ電器が嫌い」という理由で断る。
- 古城 修一
- 演 - 片山享
- キャッチャー。
- 荒井 亮太
- 演 - 岩間天嗣
- レフト。
- 倉橋 一平
- 演 - 北代高士
- ピッチャー。
- 本編では詳述されていないが、第1話のイツワ電器戦で滅多打ちにあったという設定がある[13]。
- 円藤 大介
- 演 - 檜尾健太
- ファースト。
- 二階堂 祐樹
- 演 - 高良亘
- ショート。
- 須崎 隆行
- 演 - 木更津与兵衛
- サード。
- 水木 万作
- 演 - 久保孝真
- キャッチャー。
- 仁科 京介
- 演 - 足木俊介
- センター。
- 島野 久義
- 演 - 大内田悠平
- セカンド。
その他従業員
- 山崎 美里
- 演 - 広瀬アリス
- 製造部梱包配送課社員。沖原のことが気になっている。
- 長門 一行
- 演 - マキタスポーツ
- 製造部梱包配送課課長。度々野球部の試合を観戦しに行っては、野次を飛ばしている。
- 橋爪 佐代
- 演 - 山野海
- 野球部の食堂で働くおばちゃん。
イツワ電器
- 花房 志穂
- 演 - 平井理央[14]
- 秘書課社長秘書。坂東に心酔しており、坂東のためならば、マスコミ記者・佐々木を買収して沖原を潰そうとしたり、青島製作所の元技術者・沢木にヘッドハンティングをちらつかせ内部情報を聞き出したりといった汚い手段も平気で行う。
イツワ電器野球部
- 村野 三郎
- 演 - 森脇健児
- 監督。元青島野球部監督。プロになれる逸材である飯島と新田の才能を潰したくないからと、彼らと共に青島を退職しイツワへ移籍する。
- 飯島 健太
- 演 - 林剛史
- 元青島野球部エースピッチャー。
- 新田 達彦
- 演 - 松藤和成
- 元青島野球部4番打者。レフト。
- 如月 一磨
- 演 - 鈴木伸之[15]
- エースピッチャー。傲慢な性格で、プロになれる実力があると自負している。セットポジションに入るとき、相手打者を蔑むかのように薄ら笑いを浮かべている。
白水銀行
- 磯部支店長
- 演 - 峰竜太
- 西東京支店支店長。林田の進言で青島製作所への融資を渋っていたが、林田が諸田から賄賂を受け取っていたことを知り、そのことを内密にしてもらう代わりに、青島製作所への融資を継続することを笹井と約束する。
その他(テレビドラマ)
- 諸田 清文
- 演 - 香川照之[注 2]
- 青島製作所の取引先であるジャパニクス社長。坂東と手を組み青島製作所を追い詰めていたが、坂東のコストカット至上主義にかねてから疑問をいだいており、さらに坂東が勝手な動きをみせたことに激怒して、坂東と決別する。
- 尾藤 辰五郎
- 演 - 坂東三津五郎[16]
- 青島製作所の取引先であるTOYOカメラ社長。新たに開発される予定の新型イメージセンサーの独占取引を条件に青島製作所との業務提携を発表する。
- 演者の坂東三津五郎にとって、本作が存命時最後のテレビドラマ出演となった。
ゲスト
複数話・単話登場の場合は演者名の横の括弧()内に表記。
第1話
- 林田 喜久雄
- 演 - 宮川一朗太
- 白水銀行西東京支店融資課課長。諸田に買収され青島製作所への融資が打ち切られるよう画策するが、帝都銀行のリークで諸田から賄賂を受け取っていたことが発覚し、破滅。諸田によるとその後、マニラに出向させられた様子。
- 水上
- 演 - 戸田昌宏
- ジャパニクス購買部部長。
- 田川
- 演 - 山本圭祐
- 中西
- 演 - 青木健(第2話にも出演)
- 上記2名は沖原の先輩社員。
- 葉山 修平
- 演 - 八幡朋昭
- 帝都銀行本店融資本部融資課課長。諸田のやり方に疑問を持ち、林田が諸田に買収されていることを細川にリークする。諸田によるとその後銀行を懲戒解雇され、現在は行方不明になっている。
第2話
- 西藤 信也
- 演 - 髙橋洋(第6話にも出演)
- 「月刊野球」編集部記者。大道とは昔からの知り合い。沖原の高校時代の暴力事件の真相や彼に関するゴシップ記事の掲載情報を大道に伝える。
- 竹本
- 演 - 有薗芳記
- 青島製作所製造部梱包配送課現場リーダー。沖原の直属の上司。自分の確認不足によって生じた出荷ミスの責任を沖原に押し付け、さらにデータの改竄をおこなう。
- 速水 誠
- 演 - 木本武宏(第3話にも出演)
- 青島製作所の顧問弁護士。特許庁職員から偽の情報をつかまされ、強引な方法で不正に情報を入手した守秘義務違反で弁護士資格を剥奪すると脅され、青島製作所とイツワ電器の実用新案権訴訟から手を引く。
第3話
- 国鱒 崇史
- 演 - 螢雪次朗
- ジャパニクスの顧問弁護士。青島製作所とイツワ電器の実用新案権訴訟によるイツワ電器側弁護団の主任弁護人。
- 三雲
- 演 - 丸一太
- 青島製作所野球部を担当する医師。萬田を診断し、彼に肘の故障について伝える。
- 上田 正智
- 演 - 森本毅郎
- 日本経済団体連合会副会長。青島とは旧知の仲。実用新案権侵害についてイツワ電器に有効な反論が出来なかった細川に失望する。
第4話
- 住吉 准一郎
- 演 - 信太昌之
- イツワ電器経理部部長。細川から「青島製作所とイツワ電器が合併した後は、あなたのポストはない」と言われて激昂し、坂東が実施しようとしていた本来の人事案を細川に見せてしまう。
第5話
- 大槻 真之
- 演 - 山田純大(第6・7・9話にも出演)
- TOYOカメラ購買部部長。青島製作所に新型イメージセンサーの開発を3か月前倒しするよう要請する。イツワ電器が提示した「納期を3か月早める上にコストも安く抑える」という条件が自社側のコストパフォーマンスを考えた場合に理にかなっていると、イツワ電器の製品を採用するよう役員会で主張する。
第6話
- 沢木 英夫
- 演 - 駿河太郎
- 青島製作所技術開発部元研究者。神山の右腕と呼ばれるほど優秀な研究者だった。花房の口車に乗せられ、青島製作所が開発した最新のイメージセンサーの技術を漏らしてしまう。しかし、彼がイツワ電器に渡したイメージセンサーのデータには神山が密かに仕込んだバグに関する情報が含まれておらず、イツワ電器はTOYOカメラとの取引を白紙に戻さざるを得なくなる。このことについて神山は「沢木ならばバグを見抜いて解除することはできたが、最後の最後で後悔したのだろう」と沢木の気持ちを推測している。
- 佐々木
- 演 - 榊英雄
- 「週刊エメラルド」記者。花房に買収されて、青島製作所や沖原を誹謗中傷する記事を書き、さらに球場にまで押しかけて沖原に聞くに堪えない野次をとばし、彼を精神的に追い詰める。読売巨人軍2軍との練習試合にも押しかけ野次をとばすが、大道のしごきで精神的に立ち直った沖原に一顧だにされず、さらに他の観客たち[注 3]から「野次がうるさく野球観戦に集中できない」と抗議され、観客席から追い出された。
- 矢野 真一
- 演 - 大西武志(第8話・第9話にも出演)
- イツワ電器技術開発部部長。細川から「外部から引き抜いた人物が最新のイメージセンサーを開発した今、あなたが切られるのは時間の問題。青島製作所に来れば、相応の地位と研究環境を用意する」と説得される。イツワ電器が開発した最新型のイメージセンサーのデータは渡せないとして代わりにそのイメージセンサーを搭載したカメラが写した写真のサンプルを細川に渡し、青島製作所に移籍。
- 北浦 俊哉
- 演 - 德秀樹
- ネクストキャリアコンサルティング社員。細川と矢野の会見の場をセッティングする。
- 鹿取義隆
- 演 - 本人[17][18](侍ジャパン)
- 野球日本代表テクニカルディレクター。怪我をした選手の様子を見るために偶然訪れた青島製作所と読売巨人軍2軍の練習試合で沖原の投球を目にし、マスコミに沖原を評価するコメントを発表する。
第7話 - 第8話
- 竹原 研吾
- 演 - 北村有起哉
- 青島製作所の10%の株式を保有する株主。株の信用取引に失敗して2800万円の負債を抱え、金融会社からも支払いを迫られている。坂東からキャピタルゲインの話を聞かされて、青島製作所とイツワ電器の経営統合に乗り気になり、臨時株主総会の開催を要求する。他の株主の説得にも成功しており、自分の株と合わせて青島製作所の株式25%を経営統合支持で固めている。
- 城戸 志眞
- 演 - ジュディ・オング(第9話にも出演)
- キド・エステート社長。青島の遠縁にあたる親族。青島製作所の全株主51%以上の賛成で議題が可決されるなか、竹原が25%の株式を固め、株式30%を保有する城戸の意見が臨時株主総会の行方を決定することになる。
スタッフ
- 原作 - 池井戸潤[19]『ルーズヴェルト・ゲーム』(講談社刊)
- 脚本 - 八津弘幸、山浦雅大、西井史子
- 音楽 - 服部隆之
- 主題曲 - 服部隆之「ルーズヴェルト・ゲーム 〜奇跡の逆転劇〜 -Main Title-」(Anchor Records)
- 演出 - 福澤克雄、棚澤孝義、田中健太[20]
- ナレーション - 山根基世
- 脚本協力 - 山浦雅大、西井史子
- 監督補 - 棚澤孝義、田中健太
- 演出補 - 青山貴洋
- 撮影監督 - 淺野太郎
- 番組宣伝 - 田中瑞穂、川鍋昌彦
- タイトル - 井田久美子
- 選曲 - 御園雅也
- 野球協力 - 小林揚典、井手久純
- 税理士監修 - 坂本剛
- 弁護士監修 - 林友宏、國松崇
- 特別協力 - 侍ジャパン、読売巨人軍(第6話) 愛知県、豊橋市、CBC、愛知県東三河広域観光協議会(第9話)[注 4][注 5]
- プロデュース - 伊與田英徳、川嶋龍太郎
- プロデューサー補 - 齊藤彩奈、藤井和史
- 製作著作 - TBS
原作との相違点
- 主人公と呼べる人物はおらず、企業や野球部に関連する人物など様々な視点で書かれた原作とは異なり、ドラマでは青島製作所の社長・細川充を焦点に当てているためか、多くの設定などが原作と異なっている。
- 原作はミツワ電器だが、ドラマではイツワ電器[24]。
企業
- 青島製作所の社屋を構える場所は、原作では府中市だがドラマでは青梅市である。
- 原作では笹井専務は「老人」と描写され、細川よりはるかに年上ということになっているが、ドラマでは笹井は細川とほぼ同年代である。
- 坂東昌彦社長が所属する会社名が、原作では「ミツワ電器」[5]だがドラマでは「イツワ電器」[24]である。また、秘書の花房志保はドラマオリジナルキャラクターである。
- 磯部や林田が所属するのは原作では府中支店だが、ドラマでは西東京支店。
- ドラマでは坂東は青島製作所とイツワ電器の合併によって誕生する新会社の社長職をまず細川に提示し、次に笹井に提示しているが、原作では細川に提示する描写はない。
- ドラマでは東洋カメラは青島製作所が開発する新型イメージセンサーの独占取引を条件に業務提携を結ぶが、原作では新型イメージセンサーが実際に開発されるまで東洋カメラは青島製作所に救いの手をのばさない。また、原作では最終盤まで東洋カメラは青島製作所とイツワ電器のどちらを採用するか正式決定しないが、ドラマでは役員会でイツワ電器の製品を採用することがいったん決定している。
- 原作では諸田は青島製作所が小型イメージセンサーを売り込んできたのを期に坂東を切り捨てるが、ドラマでは坂東が諸田に黙って勝手な人事案を作成していたことを知って、坂東を切り捨てる。
- 原作では技術開発部が深夜まで残業してイメージセンサーの開発をおこなっていることを細川は笹井から知らされるが、ドラマでは細川は自分で気がついている。
- 原作では笹井は坂東の申し出に乗らず細川に反旗を翻したり、それをほのめかすようなことは口にしないが、ドラマでは細川に「社長の地位を奪う」と告げる。
- 原作では大槻が坂東に青島製作所・ミツワ電器[注 6]それぞれのイメージセンサーを搭載したカメラで写した写真を見せて両社の製品の性能の差を見せつけるが、ドラマでは公開のコンペティションで両社の製品を搭載したカメラで動画を再生し、性能の差が明らかになる。
野球部
- 山崎美里が沖原和也に好意を持っている点はドラマオリジナルの設定であり、原作では接点がない。
- 知り合いの雑誌記者に沖原の過去を探らせたのは原作では古賀だが、ドラマでは大道になっている。
- 原作では沖原は如月に言い返すことはないが、ドラマでは青島製作所まで乗り込んできた如月に対して反論している。
- 原作では青島製作所野球部は都市対抗野球大会東京地区予選まで一度も負けることなく勝ち上がり、決勝戦でミツワ電器[注 6]と対戦するが、ドラマでは3回戦で両部は対戦し、青島製作所野球部はこのとき敗北して、敗者復活戦[注 7]での再起を図る。さらにイツワ電器野球部も本戦でその後、敗北し、敗者復活戦決勝戦[注 7]で両部は再び対決する。
- 原作では村野が主力2選手を引き抜いてミツワ電器[注 6]に移籍したのは村野の意思によるものだが、ドラマでは花房のさしがねによるものである。
- 原作では沖原がかつて起こした暴力事件についてゴシップ記事を書かせるのは如月と村野だが、ドラマでは村野と花房である。
- 原作では野球部廃部の決定を青島に伝えるのは三上だが、ドラマでは笹井である。
- 原作ではミツワ電器[注 6]の業績悪化によってミツワ電器野球部は廃部となり、村野と如月がその際にどのように行動したのかも描かれているが、ドラマでは青島製作所野球部との試合に敗れた後、イツワ電器野球部がどうなったのか描かれていない。
- 原作では如月は最後まで改心しないが、ドラマでは改心し、純粋に野球を楽しむようになったことを示唆するセリフやシーンがある。
- 原作では村野は青島製作所野球部を完全に見下しており、戦力分析もおこなわずに青島製作所との試合に臨むが、ドラマでは沖原の能力を評価したり、犬彦と鷺宮が得点源であることを見抜いたりと青島製作所野球部のことを分析しており、さらに如月に投球のクセを直させたりと青島製作所野球部への対策も怠らずにおこなっている。
- 原作では城戸は野球の面白さに目覚めて青島製作所野球部を自分の会社に引き取るが、ドラマでは青島との賭けに負けた結果、野球部を引き取っている。(ただし、ドラマラストでは城戸が自ら進んで野球部の応援に乗り出している様子が描写されており、賭けに負けた結果とはいえ、城戸自身も野球に興味を持つようになったことが示唆されている)
オリジナルエピソード
前述の通りドラマでは細川充が主役のため、オリジナルエピソードが多数追加されている。
- 林田が諸田に買収されて、青島製作所への融資が打ち切られるよう画策する。
- 野球部の存廃をかけて、細川と青島が賭けをする。
- イツワ電器が青島製作所を実用新案権侵害で訴える。
- 出荷実績管理システムの不備による出荷ミスの責任を負わされ、解雇者リストに沖原の名前が上がる。
- 萬田が退職前に沖原に自分の投球技術を教える。
- 合併の相談に来た細川に対して青島が「対等合併はあり得ない」と語る。
- 青島製作所とイツワ電器が合併調印式までこぎつけるが、式中に細川が合併を反故にする。
- 如月が沖原を精神的に揺さぶるために青島製作所に乗り込んでくる。
- 都市対抗野球大会東京地区予選3回戦での敗北後、三上が細川に退職届を提出し、敗者復活戦敗北まで野球部廃部を延期するよう嘆願する。
- 花房が雇った雑誌記者が試合まで押しかけ、沖原を動揺させるために嫌がらせをする。
- 花房が引き抜いた青島製作所の研究者がイツワ電器にイメージセンサーの技術を漏らす。さらに青島製作所がイツワ電器の技術開発部長を引き抜いて、イツワ電器が青島製作所の技術を盗んだことを突き止める。
- 青島製作所野球部が読売巨人軍2軍と練習試合をおこなう[25]。
- 村野が犬彦と鷺宮を引き抜こうとする。
- 大槻がイツワ電器に買収される。
- 都市対抗野球大会東京地区敗者復活戦決勝戦に萬田が応援に訪れる。
コラボCM
スポンサーの東芝と日本生命がルーズヴェルト・ゲームのドラマ内で6月1日からコラボCMをオンエアしている。両者とも、社会人野球の強豪チームを保有しているという共通点があり、それぞれのチームとのコラボレーションとなっている[26][27]。
- 第1弾は6月1日から東芝硬式野球部(東芝ブレイブ・アレウス)と沖原和也(工藤阿須加)による企業CM[26]。
- 第2弾は6月15日から青島製作所野球部が日本生命硬式野球部のデータ分析を行うという設定の、日本生命の保険商品「みらいのカタチ」のCM[27]。
TBS系 日曜劇場 前番組 番組名 次番組 S -最後の警官-
(2014年1月12日 - 3月16日) ルーズヴェルト・ゲーム
(2014年4月27日 - 6月22日) おやじの背中
(2014年7月13日 - 9月14日)
[表示] TBS系列(JNN)東芝日曜劇場→日曜劇場(21時台)注釈
- ^ 演じる和田自身による発案[11]。
- ^ 全話を通してクレジットなし。
- ^ この時の観客の1人としてチーフ演出の福澤克雄がカメオ出演している。
- ^ “豊橋市内各地でドラマロケ”. 東日新聞 (2014年5月17日). 2014年8月14日閲覧。
- ^ ほの国東三河ロケ応援団が支援し、豊橋市民球場、武蔵精密工業、トピー工業グラウンド、豊川市野球場、新城市の古民家などでロケが行われた(朝日新聞名古屋版、2014年5月23日夕刊参照)
- ^ a b c d 会社名がドラマと異なる。詳細は上記を参照。
- ^ a b 実際の都市対抗野球大会の東京地区2次予選では「第○代表トーナメント」「第○代表決定戦」の表現が用いられ、「敗者復活戦」とは称していない(参考:第84回都市対抗野球大会予選#東京地区)。
出典
- ^ “Yahoo!検索大賞 2014”. Yahoo!JAPAN. 2014年12月8日閲覧。
- ^ 「池井戸作品がドラマ化!」、『IN★POCKET』2014年3月号、講談社、2014年3月、 26 - 35頁。
- ^ 以上の段落の出典:「池井戸潤 60分特別インタビュー」、『IN★POCKET』2014年3月号、講談社、2014年3月、 8-25頁。
- ^ 村上貴史 「解説」 講談社文庫 『ルーズヴェルト・ゲーム』 講談社 ISBN 978-4062777957、495p
- ^ a b “ルーズヴェルト・ゲーム 池井戸潤”. 講談社. 2016年4月1日閲覧。
- ^ “「ルーズヴェルト・ゲーム」のモデル、鷺宮製作所が初戦敗退”. スポニチ Sponichi Annex. (2014年11月5日) 2016年4月1日閲覧。
- ^ “唐沢寿明、『半沢』超えに自信満々 池井戸作品で“倍返し”ならぬ“大逆転”狙う”. ORICON STYLE. オリコン (2014年4月20日). 2014年9月21日閲覧。
- ^ “唐沢寿明、「半沢直樹」の池井戸潤作品に初挑戦!日曜劇場『ルーズヴェルト・ゲーム』”. テレビドガッチ (2014年3月3日). 2014年4月28日閲覧。
- ^ “エキストラ写真館”. ルーズヴェルト・ゲーム. TBSテレビ. 2014年9月21日閲覧。
- ^ “工藤阿須加:「ルーズヴェルト・ゲーム」で社会人野球の投手役”. 毎日新聞デジタル (2014年4月8日). 2014年4月28日閲覧。
- ^ “野球部練習記録 和田正人 as 北大路犬彦”. ルーズヴェルト・ゲーム. TBSテレビ. 2014年9月21日閲覧。。
- ^ “デスク発ウラ話 「ルーズヴェルト・ゲーム」”. 東スポWeb (2014年4月28日). 2014年4月28日閲覧。
- ^ “野球部練習記録 北代高士 as 倉橋”. ルーズヴェルト・ゲーム. TBSテレビ. 2014年9月21日閲覧。
- ^ “平井理央:社長秘書役で「ルーズヴェルト・ゲーム」に出演 談春と悪役コンビに”. 毎日新聞デジタル (2014年4月21日). 2014年4月28日閲覧。
- ^ “『ルーズヴェルト・ゲーム』、ライバルチームのピッチャーは…”. オリコンスタイル. オリコン (2014年4月27日). 2014年4月28日閲覧。
- ^ “坂東三津五郎:「ルーズヴェルト・ゲーム」でテレビドラマ復帰”. 毎日新聞デジタル (2014年4月18日). 2014年4月28日閲覧。
- ^ “侍ジャパン ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」とコラボ!”. スポニチアネックス (2014年5月20日). 2014年6月2日閲覧。
- ^ “侍ジャパン・鹿取TD 工藤阿須加の素質にホレボレ”. スポニチアネックス (2014年5月20日). 2014年6月2日閲覧。
- ^ “池井戸潤:「素晴らしい出来上がり」 ルーズヴェルト・ゲームに太鼓判”. 毎日新聞デジタル (2014年4月25日). 2014年4月28日閲覧。
- ^ 声優・田中秀幸の息子。 - テクニカルディレクター淺野太郎 鬼軍曹日記42
- ^ a b 全放送回と平均の出典。ルーズヴェルト・ゲーム、スポニチアネックス、2014年7月1日参照。
- ^ 第1話作中において、長打率を「二塁打以上のヒットを打つ確率」と誤って解説したテロップが表示された。
- ^ “「HERO」録画再生率12.3%… タイムシフト視聴動向 ビデオリサーチが2度目の公表”. 産経ニュース. (2014年10月14日) 2016年4月1日閲覧。
- ^ a b “「半沢直樹」チーム再集結 同じ原作者&同枠で唐沢寿明主演ドラマ決定”. モデルプレス (2014年3月3日). 2016年4月1日閲覧。
- ^ “読売ジャイアンツ2軍が練習試合相手として登場!唐沢寿明主演『ルーズヴェルト・ゲーム』第6話”. テレビドガッチ (2014年5月30日). 2014年6月2日閲覧。
- ^ a b “工藤阿須加 初CM「ルーズヴェルト・ゲーム」と東芝がコラボ”. スポニチアネックス (2014年6月1日). 2014年6月17日閲覧。
- ^ a b “『ルーズヴェルト・ゲーム』コラボCM第2弾 名門野球部・日本生命と対戦!?”. オリコンスタイル (2014年6月13日). 2014年6月17日閲覧。
外部リンク
- 講談社
- テレビドラマ
- TBS
- ルーズヴェルト・ゲーム - テレビドラマ公式サイト
- ルーズヴェルト・ゲーム (@ROOSEVELT_GAME) - Twitter
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